売木村の春夏秋冬

春　Spring

標高が高い売木村では、植物や動物たちの目覚めものんびりしています。桜の開花は町よりも一足遅い４月中旬。あちこちに点在する一本桜は一見の価値あり。5月には田植えが始まり、渓流にはイワナやアマゴを求めて釣り人が訪れます。

山里の桜守たちが育てた一本桜

観音堂の桜。村を見下ろせるビューポイント ライトアップされた夜桜も格別 春の売木村を訪れた旅人は、山里に点在するしだれ桜の美しさにきっとため息をつくでしょう。名だたる巨木・古木こそ少ないものの、美しく整った枝ぶり、勢いあふれる花つきは他の地...

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夏　Summer

避暑地として多くの観光客が訪れる季節。６月下旬には、村花であるササユリを見る事ができます。また、昼と夜の寒暖の差が大きい売木の夏野菜は甘く、特にトウモロコシは村外から多くの人が買いに来ます。村内各地のキャンプ場が賑わい、ランナーの合宿地としても人気です。

秋　Autumn

田んぼのあぜ道などに見られる木組みの「はざ」は、この地方独特の光景で、刈り取った稲を天日干しする「はざかけ米」は売木の自慢です。また、ブナなどの広葉樹が多いアテビ平は美しい紅葉が魅力。夕日に輝くカラマツ、朝霧に煙るモミジなど、村内には写真愛好家を目移りさせるビューポイントが目白押しです。

冬　Winter

ときには零下15℃を下回る、山里の厳しい冬。朝日に輝く樹氷・霧氷には神々しさすら感じられます。雪遊びなど、冬だからこその楽しみもあります。２月に入ると、250年前から伝わる行事「念仏講」が始まります。48日間の回向が終われば、待ち遠しい春が訪れ、アテビ平では座禅草やミズバショウを見る事ができます。